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【Switch 2】ローンチタイトル「ぷよぷよテトリス2S」試遊レポート。マウス操作にカメラプレイなど新機能でパーティ感マシマシ

【ぷよぷよテトリス2S】
発売日:6月5日
価格:5,489円

 セガは6月5日、Nintendo Switch 2 用アクションパズルゲーム「ぷよぷよテトリス2S」を発売する。

 本作は、最大4人のプレーヤーが「ぷよぷよ」か「テトリス」を選び対戦する「ぷよぷよテトリス2」に新要素が追加されたタイトル。1つのフィールドを2人で操作する新モード「いっしょにぷよテト」、Switch 2 のマウス操作を用いた「マウス操作」、プレイヤーにぷよやテトリミノを置く場所を教えてサポートできる「ポインター機能」、ソフト1本で対戦できる「おすそわけ通信」、自分や友達の姿をゲームに映すことができる「カメラプレイ」の5つの要素が追加される。

 今回、これらの新要素を前もって体験させていただいた。マウス操作やカメラプレイなどSwitch 2 ならではの機能を活用したものが多く、Switch 2 らしさをより感じられたので紹介したい。

【『ぷよぷよテトリス2S』ティザームービー】

1つのゲームを2人でプレイできる新モード「いっしょにぷよテト」

 本作で登場する新要素の中で目玉となるのは1つのフィールドを2人で同時に操作する「いっしょにぷよテト」だ。

 「いっしょにぷよテト」は最大4人のプレーヤーが2チームに分かれ、チームごとに1つのフィールドを共有して対戦する新モード。組ぷよやテトリミノを交代に操作するのではなく、2人分の組ぷよやテトリミノが同時に落ちてくるので協力が不可欠。お祭り感のある対戦を楽しめる。

【『ぷよぷよテトリス2S』 新モード「いっしょにぷよテト」!】

 同時に操作するので、横移動をする際にお互いの組ぷよやテトリミノが当たり上手く移動できないということもある。そこで大事なのが落下を遅くすることだ。自分の組ぷよやテトリミノの落下速度を遅くさせ、味方の組ぷよやテトリミノを先に落下させるという戦法が可能だ。

 「いっしょにぷよテト」では味方とコミュニケーションを取り合うことが大事。お互いにどうプレイしたいのかを共有することで楽しくプレイできる。試遊会でも「ぷよぷよ」でプレーヤー同士がお互いのやりたい積みたい型を理解して、お互いの落ちてくる組ぷよを確認しながら譲り合いプレイしていた。そこまでいくと達人の域だが、初心者と経験者コンビといった形や、「ぷよぷよ」が得意なチーム、「テトリス」が得意なチームといった形で分かれて対戦するのも楽しそうだ。

 また、「テトリス」では1プレーヤー1つのテトリミノが降ってくるが、ホールドするテトリミノは共通で1つとなっているので、このホールドするテトリミノもお互いの考えを聞きながらうまく活用することがテトリスでは重要という印象を受けた。

チームは2人ずつで組む
組ぷよやテトリミノが1つのフィールドに2つ同時に落下してくる
テトリスの場合それぞれにテトリミノが落ちてくるがホールドされるテトリミノは2人で共通になる

 最初は同じフィールド内にもう1つ組ぷよやテトリミノがあるということや動きを制限されるということに少し戸惑いもあるが、味方のやりたいことを汲み取りながら、コミュニケーションを取ってプレイすることで新感覚の「ぷよぷよ」や「テトリス」を楽しむことができた。

 同時に2種類の組ぷよやテトリミノが落ちてくるという経験は本要素でなければ味わうことができないので是非とも1度体験してみてほしい。

Switch 2 ならではの新要素「マウス操作」と「ポインター機能」

 本作ではJoy-Con 2のマウス操作を使って、「ぷよテト」を楽しむことができる。マウス操作では、Joy-Con 2を立てて使用しRボタンを左クリック、ZRボタンを右クリックのように使うことでぷよやテトリミノを回転させ、Joy-Con 2を動かすことで左右移動や、高速落下、ソフトドロップをさせることができる。

 実際にプレイしてみるとコントローラー操作よりも本能的にぷよやテトリミノを動かしていると印象を受けた。ぷよやテトリミノの回転もカチカチとクリックすることで、簡単に向きを変えられるのでマウス操作になれていない方でも簡単に操作できそうだ。

 また、Joy-Con 2を下方向にスライドすることで、ぷよやテトリミノを落下させられる。

【『ぷよぷよテトリス2S』 ポインター機能で試合をサポート!】
マウス操作とポインター機能はJoy-Con 2を立てて使用する

 また、マウス操作に関連した新機能として、本作では他のプレーヤーがぷよやテトリミノを置く位置を指示してプレイをサポートできる「ポインター機能」が追加される。「ぷよぷよ」や「テトリス」の初心者がプレイする際に、ポインター機能で実際に指示を出してもらいながらコツを教えてもらうことができるので、実践的なプレイ方法を身に付けることができそうだ。

 ただ、指示するポインターと落下予定位置のぷよやテトリミノの色合いがほぼ同じなので、一瞬目を離すとどっちが落下予定なのか戸惑う。慣れでもあるが、お互いのコミュニケーションが大事だと感じた。

ポインター機能は操作中のプレーヤー以外がプレイ中に指示を出せる

顔を見ながらプレイできる「カメラプレイ」とソフトを持っていないフレンドと一緒に遊べる「おすそわけ通信」

 本作では、Switch 2 に対応したUSBカメラを接続することで、オンラインでもフレンドと顔を合わせて一緒にプレイできる。

 またプレイの背景をカメラ映像に変えることができるほか、アタック演出にプレイヤーの姿を映すことができるなど、カメラプレイを活かして遊び方もできる。

 さらに、Switch 2 の新機能「おすそわけ通信」を使うと、ソフトを持っていないプレイヤーと一緒にプレイすることも可能となっている。本作での「おすそわけ通信」はローカル通信・インターネット通信のどちらにも対応しており、ゲームチャットに参加しながらもおすそわけできるので、気軽に本作を友人と楽しめる。

 このように「ぷよぷよテトリス2S」はNintendo Switch 2 の新機能をふんだんに活用した要素が多く入っているため、Switch 2 の機能をより深く知り楽しめるだろう。そこに「いっしょにぷよテト」が追加されたことで、遊び方のバリエーションが増えて、よりカジュアルに「ぷよぷよテトリス」を楽しめそうだ。

 ほかにもポインター機能で経験者から指導を受けられるようになるので、本格的に「ぷよテト」を上手くなりたいと考えているプレーヤーも嬉しい。よりプレーヤーが増えるといいなと感じた。

 もともと「ぷよぷよ」や「テトリス」が好きな方には新しい遊び方を、初心者には身近な得意な人に教えてもらいながらぜひ「ぷよぷよテトリス2S」を体験してほしい。